2.ブラック企業の思い出-⑩ブラック企業まとめ
入社早々の激務で適応障害になり、入社一年ほどで休職を経て退職を余儀なくされてしまいました…。
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仕事内容自体は嫌ではなく、それなりに希望を持って入社したということもあり、退職直後は 悲しくて、悲しくて、悲しくて… ふとした瞬間に涙を流していました。
しばらくは失業保険や貯めたお金で凌げますが、将来への不安も相当なものでしたし…。
結局その半年後、再就職することが出来、何とかなったわけではありますが、強烈な体験だったと今でもしみじみ思います。そして、そんな経験から得た私の意見をまとめてみました。
1.ブラック企業からは逃げて!
違法な長時間労働の上でしか成り立たないブラック企業は、あなたのかけがえのない 時間・体力・気力 を容赦なく奪い取ります。
そんな企業に入ってしまい、自分には無理だな…と思ったら出来るだけ早く逃げて下さい。
ブラック企業からは逃げていいんです!
ブラック企業は、能力の否定で不安を煽った上で、『努力の果てにある成長』というもっともらしい言葉で、違法な労働環境を肯定させてやりがいの搾取をしてきます。果てしない長時間労働で体力・気力が削り取られていくと、もう辞めるための計画を立てることも、その決断をすることも出来なくなっています。
私の場合、その決断がなかなかできず、結果病気が悪化し薬漬けになって状況を悪化させてしまいました。しかし幸運だったのは、比較的実家近くへの配属だったため、一人暮らしだったのですが、異常に気付いた両親が諭してくれたことで休職に踏み切り抜け出すことが出来た点でした。しかし、それが無かったら…そうはいかなかったかもしれません。
とは言え、仕事を辞めることは、あなたの生活、キャリアに大きな影響を及ぼします。特に生活のための原資は必要です。そこで、この企業はダメだな…と、見切りをつけた早い段階で、まだ気力があるうちに少し無理してでも次の仕事・生活の目処を立ててから退職した方がいいです。
…渦中にいるとそううまくもいかないものですけどね。
2.記録を残そう!
手帳でもメールでもラインでも、何でもいいので労働時間の記録を残して下さい。
私の場合、失業保険の受給に必要な離職票において、会社は私の自己都合で押し通そうとしたのですが、一部残業の記録を残していたことから、ハローワークが違法な超過勤務があったとして会社都合認定してくれたため、すぐに失業手当をもらうことが出来ました。
自己都合退職だと、失業保険の受給までに3ヶ月(当時)程間が空いてしまうので、記録を残していて本当に助かりました。
3.辞めなくていい時もある
ブラック企業と一言でまとめても、その内情は様々だと思います。私の場合、一般職以外はどこの部署に行っても年がら年中ブラック勤務でしたし、専門職から入ると一般職へ転向することもできませんでしたので、逃げ道が無い状態でした。ただ、仕事が大好きで、最低限しか眠らず、家にも帰らずお金を稼ぎたい人にとっては良い環境だったようで、結局そういう人達だらけになっていました。
そんな人達も、やはり心は病んでいたようで、ちょっとしたきっかけで奇行い走る人がたくさんいて怖くもありましたが…。
一方で、ブラックな勤務は季節的な一時的なものであるとか、その年特有の何かに影響されただけとか、一部のブラック部署に運悪く配属されているだけで数年我慢すれば異動できるなど、まだ改善の見込みがあったり、逃げ道があるのであれば、少し冷静になって考えた方がいいと思います。
仕事は良い意味でも悪い意味でも人生の多くの時間を費やすことになります。何かしらのやりがいを求めて入った会社なのであれば、状況にもよりますが、ブラック勤務の改善の見込みがあるのであれば辞めるのはもったいないですよね。
転職が一般的になってきているとは言え、転職の面接では会社を辞めた理由をどうしても聞かれてしまいます。
『とんでもないブラック企業だから辞めました!』
と言って、理解してくれる所もありますが、残念ながらそうでは無い所もまだあります。やっぱり企業は蟻のように働いてくれる人が欲しいんです。
そういうリスク諸々天秤にかけ、一時的なブラック勤務に耐えるというのも、それはありだと思います。
そういう判断を冷静にするためにも、まだ余力があるうちに色々考えておいた方がいいのです。
4.改善の見込みの無いブラック企業に居続けると…
たいがい病気(主に精神)になります。そして病状は悪化します。ブラック企業によりかかった精神の病気は、環境を変えずに治ることはほぼありません。
そして、その治癒には年単位の時間がかかります。
私の場合、1ヶ月間ほとんど動けなる状態が続き、その後のならし期間を経て半年後に再就職しました。しかし、フラッシュバックで涙が出てくるなどの症状は2~3年位続きました。幸い再就職先がホワイト企業だったので、適応障害のことは隠して仕事を続けることができました。
ただ、さらに何年も経ち、症状がほぼ無くなった現在でも、いつまた同様の症状に見舞われるかもしれない恐怖は常に心の端にあります。もう一生共存するしかないとあきらめている状態です(笑)
こうならないためにも、どうしようもないブラック企業は早めに見切ってしまうのが一番です。
次回以降は出産後のことを書いていきますね!