2.ブラック企業の思い出-④恐怖!ブラックエピソード(入社3ヶ月)
ブラック新入社員研修が終わり、4月下旬、職場に合流しました。
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研修で出会った先輩方の激務自慢から、自分が入社した会社がかなり黒寄りであることを確信してはいたのですが、私はまだ一縷の望み捨てきれていませんでした。
しかし、現場投入2日目からそんな願いは見事に打ち砕かれました。
以下は入社3ヶ月迄の試用期間の中にあった主なブラックエピソードです。
1.溢れる業務
合流2日目から終電ギリギリ迄働いても回せないほどの業務が降ってきました。
甘えかもしれませんが、新入社員の私は仕事のイロハを知りませんでした。大学院生積極採用の専門職だったとは言え、大学での研究内容を引き続き研究するために採用されたわけでは無いので、仕事内容については全くの赤子状態で、当然そのことは上司も知っているはずでした。
そんな中私に最初に言い渡された仕事は、打ち合わせメモの作成でした。
打ち合わせに同行し、上司とクライアントとの打ち合わせ内容をまとめる役目なのですが、専門用語連発の会話に全くついていけず、ほとんど理解できていない内容を文字にする作業はかなり大変でした。しかも、専門用語を自分で調べながら何とかまとめても、その後上司の厳しいチェックによりリテイクを何度も何度も受けます。
直しても直しても終わらないメモに取り組みながらも、打ち合わせは2日に1回程のペースで、しかも1日当たり数回あったりしました。
結果、どんどん溜まっていくのです…
現場投入2日目から帰宅は終電ギリギリ(都会だからかなり遅い)まで働きました。それでも仕事は溢れていました。
そんな私はチームの中では一番早く帰る方で、他の方々は仕事のために職場の近隣に移り住み、終電後、タクシーで帰っていました。
特に繁忙期でも無い時期からこんな感じです…。
終電ギリギリの24時前に
『お先に失礼いたします。』
と言って頭を下げて帰るのは、私の心をより重くしました。
どうしよう私、将来こんな風になりたくない…。
2.残業は法定内で裁量で
そんな感じの会社なので、労働基準法って何それ?状態でした。
現場投入1日目に上司言われたのは、
『36協定の年360時間迄なら残業代出るから、自分で超えない範囲で管理して申請してね。まあ、本当のこと書いちゃうと3ヶ月位で超えちゃうからうまい具合に(申請する時間の方を)調整してね。あ、22時以降は深夜割増がかかっちゃうから(申請するのは)禁止ね。』
真のブラック企業は残業代すらもほとんど出ないらしいので、実態とはかけ離れているとは言え、一部残業代が出るのはまだマシな方かもしれません。
ただ、こんなことが新聞記事になったらダメージを受けるほどは名が通った企業の実態がここまで酷いとは…。
現在の私は、
『この時言われたことを録音しとけば良かった!』
と、思える位には図太くなれたのですが、当時の私は、将来への不安で目の前が真っ暗になるだけでした。
…これが裁量労働制ってやつか…(笑)
3.恐怖!上司は早朝もいた
ヒアリングメモがリテイクでどんどん溜まっていく中、すぐに上司の急ぎ仕事の補助も言い渡されるようになりました。
データ整理から資料のまとめまで、突然そういう仕事は降ってきます。上司はかなり仕事が出来る人でしたが、365日馬車馬のように働いているため、常に時間に追われていたのです。
上司『満身創痍さん!』
私(びくっ)『はい…。』
上司『これ、まとめて、1時間以内ね。』
私『今やっている仕事は…。』
上司『これ終わったらやって、とにかくこれ、緊急だから。1時間後に出発する打ち合わせでいる資料だから!早くっ!』
私『はい。』(マジか、間に合うかな。。。辛い。。。)
隣に上司がいる限りこんな感じで頻繁に急ぎ仕事を振られるので元の仕事が溜まっていきます。何より、集中できないんですよね。
上司は毎晩終電後タクシーで帰宅するため、彼より遅く残って仕事を片付けることは不可能です。そこで、ピュアだった当時の私は早朝6時に出勤し、とにかく集中して元の仕事を片付けて状況を立て直そうとしました。
でも、早朝に行っても上司は居たのです(涙)。
私(早朝出勤だ!眠いけど元の仕事に集中して片付けてしまおう!やるぞ!
え…上司、いる。。。絶望)『おはようございます…。』
上司『おはよう。』
~5分後~
(私 気配を消しながら仕事中。空気に溶け込みたい。)
上司『満身創痍さん!』
私(びくっ)『はい…。』
上司『これ、急ぎだからまとめて!今日9時に出発する打ち合わせで要るから。』
私『はい………。(朝早く来るんじゃなかった…。)』
こんなことが何度もあったのです。。。
…これは本当に無いですよね…。
そんなこんなで入社3ヶ月(最初の1ヶ月はほぼ新入社員研修でその間の残業(無給)は省いて)の試用期間中の私の実質の合計残業時間は200時間を余裕で超えていました。
何かおかしいぞ…という思いはあったのですが…日々に追い立てられて、法律のことなど、情報を収集気力さえも吸い取られていました。
スマホなんて当時は無かったので、インターネットで検索のためにはPCを開く必要があったのですが、それさえも億劫な状況になっていて…。
そして、私の心身は早々に病んでいったのです。。。