2.ブラック企業の思い出-②予兆
十数年前、不自由な選択な末、ブラック企業に入社してしまった私…。
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その実態は入社後に明らかになっていきましたが、今思い返すと内定式でも予兆はいくつかありました。
内定式の時点で匂っていたブラック企業の片鱗についてまとめてみました!
1.予告の無い歓迎会
10月1日の内定式は本社がある東京で午後から行われました。
午後からとは言え、東京に住んでいない組にとっては結構ハードなスケジュールです。
世の中が便利になり過ぎたせいか、東京という立地の利便性か、午後からの実施だと、日本の何処に住んでいてもだいたい到着できてしまうので、前日からの宿泊代は出ませんし、終了時間が17:00頃とあったので、当日の宿泊代も当然出ません。
さらに、次の日には朝から授業やゼミがあり、運が悪いことに発表にも当たっていたので、準備のためどうしても当日帰宅する必要がありました。
当時大学近くに下宿していた私は、比較的便利な都会に住んでいました。とは言え、東京へは新幹線だけで片道2時間程かかってしまいます。
『17:00頃に式が終わったとして、18:00頃の新幹線に乗って、それから電車とバスを乗り継いで家に着くのは21:00頃か…ハードだな…。』
なんて思っていたのですが、内定式後の懇談会の際、
『本日は、内定式終了後、歓迎会を実施する予定ですので、新入生の皆さんは参加下さいね~。』※選択肢無し
と、内定式担当の綺麗なお姉さんから笑顔で告知されてしまいました。。。
焦る私…。
2.内定式後の宴会終了後、会社に戻る人多数!
こんな事態は想像していませんでしたが、一応終電は事前に調べていました。
21時頃の新幹線に乗れば、公共交通機関だけで自宅に帰れる計算でした。
『社会人ってこんなものなのか…。』
と、今後に不安を覚えつつ、断る選択肢は無かったので歓迎会に参加しました。
歓迎会自体は、ご飯も美味しく、内定者同士の交流もできたので、参加して良かったと思えるものだったのですが、その終了後、あれっ?という光景を目にしました。
20:00過ぎに終わった歓迎会の後、職場に戻っていく職員が大量にいたのです。
???
彼らはこれから職場に戻って一体何時に帰るのでしょう???
しかもこの割合で帰社って…。
正直、4月からの生活がかなり不安になりました。
3.帰してくれない
大量に帰社していく社員を横目に、失礼させてもらおうとした所、
『2次会会場へ案内しま~す!』
という声が聞こえました。
え…。
『このままではいけない!』
と、明日の授業のため、本日中に帰宅するため今すぐ帰りたいということを2次会の幹事らしき人に伝えたのですが…
『社長も出られるので少しでもいいから参加して下さい。』
と言われました。さらに、
『〇〇(新幹線の最寄駅)だったら新幹線の終電は21:30頃だから、1時間位は二次会にられるよね!?△△大学だったら駅からそんなに遠くない所にあるし。』
と、ぴしゃりと言われてしまいました。
絶望
でもね、でもね、新幹線の最寄りに到着できても、夜中女性1人で歩ける距離じゃないし、終バスが終わっていたらタクシーで三千円以上かかるんですよ…。学生には痛いんですよ…。
~~~2次会会場~~~
数少ない女性だったこともあって、社長の隣に座らされてしまいました。
↑これも意味が分からないのですが、その後転職した会社も含め、こういうことが結構ありました。
適当に話題に乗りながら、最終新幹線の時間が近づいてきたので中座させてもらいたいことを伝えると…
『授業やゼミの準備なんて明日でいいじゃん!もっと飲もうよ!』
みたいなことを社長直々に言われ…かなりがっくりきたことを覚えています。
これが院生積極採用の企業のトップが言う言葉か…。
就活に時間が取られ、授業を既に結構休んでいたので、こんなことでおろそかにしたくありません。
っていうか、予定があるなら前もって告知しといてよ!
そうしたらそれなりの段取りができたのに!
なんてことを社長に言い放つ勇気は無く、
『これ以上単位落としたら卒業できなくなってしまいます~。』
とか適当なことを言って、なんとか円滑にその場から離れることができたのですが…。
どっと、どっと、疲れが出て、新幹線では泥のように眠りました。
そして、最寄りの新幹線駅に到着した頃には自宅方面のバスは終了しており、タクシーでは深夜割増料金が加算され、4,000円位かかりました。当然この部分は会社から出ません。。。
4月からの生活がさらに不安になりました。。。
…書いてて改めて思ったのですが、既にブラック臭がプンプンしています。
でも、当時の私は、やっとこさ獲得できたそれなりの企業の内定に浮かれており、不安は覚えつつも、見たくないことに目を背けていたんですよね。
ドラえもんのタイムマシーンがあれば過去の私に
『この会社はやめろ!』
と言ってあげたい気分です。
つづく