何のために働くのか?子育て・仕事・不妊治療もするかも

共働き子育てや、仕事について考えたこと、2人目の不妊治療について書いていきます。

2.ブラック企業の思い出-⑦無理無理エピソード

 ブラック企業のブラック勤務で、入社3ヶ月で体調を崩してしまった私…。

医師の勧めもあって、毎日20時位には帰らせてもらえるようになりました。

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月の残業は50時間位で済みました。

『そんなんじゃ成長できないよ?』

と、心の傷に塩を塗り込むような言葉を吐きかけてくる人もいましたが、夢のような時間でした。でもそれは年度末の繁忙期に向かう右肩上がりの仕事量の中、2ヶ月ももちませんでした。

以下はその中で体験した無理無理エピソードです。

1.道でぶっ倒れて放置される

 某地方都市の午前9時にクライアントの元に行かなければならない出張がありました。新幹線の距離ですが、できるだけ仕事をしたい上司は、始発で間に合うならば前日泊はしません。

というわけで、ほぼ始発で班員4名が最寄り駅に集合です。

自律神経が完全にいかれてしまい、朝は貧血に似た症状が出てフラフラの中、新幹線に乗り込みました。

地方都市に到着し、クライアントの事務所に行く途中で事件は起こりました。

長い一本道をまっすぐ無言で歩いていく男上司達(普段から超絶速足)と、スーツ故のヒール(低め)+平均身長より低めな私(歩く速度は普通)が一緒に歩くと、駆け足にならなければついていけません。

というわけで、ほぼ駆け足で少し遅れ気味について行っていたのですが、早朝フラフラ真っ最中の私は一瞬ブラックアウトを起こし、道で倒れこんでしまったのです…。

でも、寡黙に前だけ向いてすごい勢いで歩いていく上司達は、誰も私が倒れたことに気付きませんでした。

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場所は地方だけあって、駅前から少し離れると歩いている人はほとんどおらず、車だけが時折まばらに走っているだけでした。。。

 30秒程ほぼ倒れこんでいたのですが、誰も助けて(気付いて)くれず少し回復した私はまたフラフラと歩き始めました。。。アスファルトが思っていた以上に冷たかったです。

物凄い速さで歩いていく上司達は豆粒のようになっていましたが、見通しの良い一本道から見えている建物に入っていったので、はぐれずに済みました。

建物に先に入った上司達は、やっと私がついてきていないことに気付いたようでしたが、何とか追いついた私を、

『何してたの?』

という感じで一瞥すると、クライアントの事務所に入っていきました。。。

優しくしてもらいたかったわけではないんですが、

『あ、本当に気付かないんだな…。』

と、しみじみ思ったのを今でも覚えています。

2.大風邪でも一人で東北出張

 その年の秋の終わりに風邪を引きました。

普通なら少し安静にすれば治る程度の風邪でした。でも、容赦なく振られる仕事で終電続きです。残念ながら風邪はどんどん悪化していきました。休みの日を安静にしていてもダメでした。

そんな私には一泊で一人で東北出張に行く予定がありました。

出張3日前、風邪が悪化の一途を辿る中、上司に真剣に相談しました。このままでは出張は無理なのではないか、と。

すると上司は、

『再度2週間以内に出張先のアポ取り(複数)をアレンジできるんだったら延期してもいいよ。』

と言いました。

業務の軽減を期待した私がバカでした。

そして、多忙な複数の訪問先のアポを2日に凝縮するのは大変なことで、2週間以内に再度アレンジできるかは微妙な状況でした。そして上司もその状況をよく知っていました。

でも、東北には何度も行けません。訪問を前提とした仕事の締め切りも迫ってきます。

ということで、無理をおして行くことにしました。大風邪の中一人で東北へ…。

1日目のスケジュールを消化し東北の別県への移動の特急に乗り込んだ時にはもう、這う這うの体でした。

『私、倒れるかもしれない。でも、こんな所で倒れたら誰もお見舞いに来てくれないんだろうな…。っていうか、どうなるんだろう…。』

と、どうでもいいことを考えつつ、意識朦朧としながら電車に揺られること2時間、

トンネルを抜けると、そこは雪国でした…。

そう、初雪が積もっていたのです…。

あ、死ぬな、と、真剣に思いましたが、上司から離れられたことで、寒いだけの出張は思っていたより気楽でした。

隙間時間に喫茶店に入り、ガチガチ震える体を温め、騙し騙しスケジュールを消化していきました。

家に着いてから本当に倒れてしまいましたが、金曜日だったので土日を回復に費やすことができました。

3.ダメダメな労働環境ですね

 今から思えば、はっきり主張しない私にも非はありますが、やっぱりダメダメな労働環境ですね。

私の中では一周回って笑えるエピソードになっているのですが、無邪気にこの話ができるようになるまで、十年以上かかってしまいました。

こんな会社、なぜさっさと辞めてしまわなかったのでしょう…。

結果、私の適応障害は悪化することになってしまうのです。